「アドベンチャーイン富士見」に行って来ました！

2013-10-11 11:20:01

台風の進路をみてやきもきする今日この頃。10月だってのに暑いですね～。

先月のMTBのJシリーズXCOのレースが台風で中止になって以降、もやもやしていたものをぶつける大会に参加しました。

震災の春以降途絶えていたアドベンチャーイン富士見が2年半ぶりに復活！！この大会は初開催からずっと出続けていた大会だけに喜びもひとしおでした！

http://2013.fujimi-adventure.com/

このレース、いわゆる王滝100ｋｍに代表されるMTBのロングライドレース。普段は走れない林道を使い、入笠山の上まで行き、そこから延びる林道を回って最後は富士見パノラマのCコースを下ってゴールという40ｋｍのレース。

本格的な復活を前にしたプレオープン的な開催ということもあり、募集期間は約1か月でしたが、コースディレクターを務めたSCCOTT所属の松本駿選手をはじめとして、多くの方々の協力で開催しました。

自分はJシリーズでエキスパートクラスで走っていることもあり、年齢別の一般カテゴリーではなく、チャンピオンクラスにあえて挑戦。

参加リストを見てみると、あきらかに格上の方々ばかり・・・・・

これってビリ確定じゃね？って思いが頭をよぎりました(笑)

さて、レース当日、スタートが7：30ということもあり、3：40には起床して会場へ、移動時間を利用して朝食を取り、5：00前には会場入り。

この時間はまだまだ暗いのね・・・

でも朝日が出始めれば雲の切れ間から八ヶ岳が見えるじゃないですか。

そんなこんなで薄暗い中ローラー台を引っ張り出してウォーミングアップ開始。静寂を乱すウィンウィンという音があたりに響く。

徐々に周りが活動を開始し始め、大会関係者も設営に動き出す。

レース前のこの緊張感がたまらなく心地いい。

ウォーミングアップを終えて受付へ。自分に与えられたゼッケンは何と

”1”。めったにお目にかかれません。

レース参加の知り合いと談笑しながらスタート時間を待ちました。

ちなみに今回の補給食はこちら。

おなじみショッツのグリーンプラム2個とコーラバニラ2個、新しく入荷した井村屋のスポーツようかん。エクストラライトショッツ（タブレット）。

40ｋｍということもあり、必要最低限の内容で軽量化。

ボトルはショートボトルを2本。

モチロン、バックパックは背負わずに極力身軽な装備で。

大会のオープニングセレモニーが始まり、いよいよスタートまであとわずか、最後にトイレを済ませて準備OK！

スタート順は図々しくも招待選手のすぐ後ろにつかせていただきました。

7：30合図とともに2013アドベンチャーイン富士見スタート！！

レースがスタートしてまずは一般道を下って行く。本格的なレーススタートはダートの林道に入ってからなので、いわゆるパレードラン。

招待選手との会話を楽しみながら進んでいく。

だんだん登り区間になっていき、道幅も狭くなっていく、ここまでは自分もリラックスしたペースで走れている。

途中で『オープニングアタックは誰が行くの？』とか、『そういえばピンクのジャージが行くんじゃないの？』、『え？ナンですかその振り方は？』みたいな冗談も交え、自分も『さて、何時ちぎれるかな～』というフリに『今でしょ！！』と返していただきました(笑)

林道区間に突入していざレース開始！さすがに速い！負けじと食らいつくもじりじりと離される。

また、後方から、U23で世界戦に出た山田兄弟、J、エキスパートで連勝中の竹内君が飛び出してきた。

その他2,3人の一般カテゴリーの選手にも抜かれ、焦りが出る。

しかし、この区間は15ｋｍの登り、中にはガレた急坂もあることは過去のレースで経験済み。焦らずに自分のペースを刻んでいくことに専念。

一般カテゴリーの選手たちはやはり飛ばしすぎていたようで、じりじりとペースが落ちる。割と序盤でパスして、見上げると、前方に2名、

山田兄弟の弟と、招待選手の山本選手の姿が・・・・

2人の姿を励みにペースを刻み、徐々に追いつく、俺もやればできるなと、思っていたら、山本選手がペースアップ！アカン！ついていけない！山田君もそれに応じてペースアップ。

やっぱり強いわ。と思いながらふと見上げると山田君の様子がおかしい。立ち止まって完全にストップ。体調不良か？

そのままパスして先を急ぐ。登り区間も終盤を迎えるころ、一人の選手が追いついてきて、後ろに張り付かれる。一般カテゴリーの選手だ。

斜度の急な区間では先行を許さなかったものの、終盤の斜度のゆるくなった区間で抜かされてしまう！”マジか！！”ギアを上げて回すも追いつかない。相手は29erこういった林道区間は得意中の得意。26インチでは太刀打ちできない！クヤシイ！！

でもレースはまだまだ中盤。何があるかわからない。

20ｋｍ付近で長い下り区間。この時点で自分の足に違和感を覚える。

あ～、攣りはじめたな。標高と気温が下がったことで来てしまった。

何とかだましだまし回復させつつ走る。

すると、先頭集団を走っていたはずの竹内君が止まっている。

パンクだ！やはりレースは何が起こるかわからない。

頑張れよと声をかけて先を急ぐ。

自分自身のバイクのトラブルを回避しつつ走る。まさに時間との戦い。

周りには誰もいないし、追いついてくる選手もいない。

メーターの距離で35ｋｍ付近だっただろうか、また立ち止まっている選手がいる。招待選手の小笠原選手だ。

『どうしたんですか～？』、『スイマセン、ポンプを貸してくれませんか？』困ったときはお互い様。すかさず自分のポンプを渡して、『ゴールで』と再びレースを再開。

だんだん見覚えのある景色が見えてくる。

ゴールは近い！足は大丈夫か？

もうすでにだましだましで走っている自分の足。見覚えのある景色が見えてきたということは、富士見パノラマのCコースが近いということ。

ここまでの頑張りを無にしないためにも細心の注意を持って下る。

やはりここまでに蓄積していたダメージは大きく、足や腕の踏ん張りがきかない。普段の7割ぐらいの速度しか出せない！

それでもパンクだけはしないように下っていたら、後方から『抜きます！！』と掛け声が・・・

なぬ！？誰かと思い道をあけると、ポンプを貸した小笠原選手が追い上げてきた！さすがに日本のトップライダーの一人。

改めて感心したとともに、情けなくもクヤシイ感情に襲われる・・・・

でもこれ以上は体が言うことを聞かない。

我慢のCコース。まるで拷問。

ようやくCコースに終わりを告げ、駐車場へ！！

ビキ！！これまで我慢していた両足の太ももがついに限界！

もう脂汗がだらだら。動かない足を無理やり動かしてゴールへ。

感覚としては一番長く感じたラスト500ｍ

ついにゴール！！タイムは2：21：12　チャンピオンクラス4/7位

総合成績　6/142位という結果でした！！

格上の選手ばかりだったこのクラスで4位に入れたことは非常にうれしく、うっぷんを晴らすにはベストな成績でした！

応援してくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

今回使用したバイクも良く頑張ってくれました。

おそらく、26インチのアルミハードテールバイクでは最速でしょう！

今後はシクロクロスのレースが中心になるかと思いますが、

よろしくお願いいたします。