お久しぶりの投稿になります、伊那店のゴウシです。

身に染みる寒さもやわらぎ、水を得た魚のように自転車で出掛けまくっている今日この頃。そんな旅の模様をお届けします。

先日の休みの日に向かうは野辺山。野辺山は、僕が高校生の時に長野から太平洋を目指して自転車旅をした帰りに通った地であります。そんな思いでもあり、もう一度行きたいとかねてから思っていた旅先です。

事前にGoogleマップでルートを検索してみると、伊那からは片道70km越えの遠出になります。諏訪方面への峠越え、そして八ヶ岳の高原地帯への登りはかなりきつそう。以前にも八ヶ岳にほど近い原村へは行ったことがあり、その登りの大変さは記憶に残っています。

快晴。旅日和です。

事前に天気予報を確認し、満を持して出発の日の朝。まだ外は暗く、星も瞬いています。個人的に、夜明け前に出発するのはなんとなく血が騒ぐものがあります。なんともいえない非日常感があるんですよね。

最初の関門は、有賀峠。伊那谷を脱出するためには、山を越えなくてはなりません。諏訪や茅野方面への峠はいくつかありますが、他に比べると伊那方面からの有賀峠はまだ楽に登れるルートです。

振り返ると、朝日に照らされた中央アルプスが美しいです。しばし伊那谷を囲む山々に別れを告げ、峠道を登っていきます。

有賀峠で記念写真。

家を出て1時間半ほどで標高1000mあまりの有賀峠に到着。早朝だと車道も空いていて快適に走れます。

諏訪湖が見えてきました。

峠を下りていくと諏訪湖を一望。諏訪から茅野へ至る道のりは平坦で楽です。

久しぶりに富士山を拝みました。

八ヶ岳を左に見ながら南に走っていくと、富士山が見えてきました。ここまで来ると普段の生活圏からはだいぶ離れたところに来たと実感します。

お洒落なお店の立ち並ぶリゾート地エリアでは、首都圏ナンバーの車も多くなってきました。そして、快適なサイクリングはこのあたりまで。八ヶ岳山麓へ突入し、長い登り道が続いていきます。

坂道は身に応えますが、登った分、展望は素晴らしいです。東から見る甲斐駒ヶ岳は、伊那から見るよりもずっしりと大きく見えます。

延々と登りが続き、自転車を漕ぐのは断念。押しながら登っていきます。横を通り過ぎていく自動車を見ると、文明の利器はすごいなとつくづく思います。

そして、野辺山もすぐそこに迫ってきました。この場所は太平洋の旅の帰りにも通ったところです。静岡、山梨を抜けて、これより長野県の標識が目に入ったときには、とても感動したのを覚えています。しばし立ち止まって友人と写真を撮ったのでした。

登り坂も終わり、お昼前に野辺山高原に到着。出発から7時間ほどかかりました。

野辺山駅の手前の踏切が、JRの電車が通る最高地点のようです。野辺山駅は、日本一標高の高い場所にある駅ということになります。

「最高駅」の文字が誇らしげに見えます。
無料で見学できる施設になります。

野辺山高原には国立天文台の施設があり、電波望遠鏡がたくさん並んでいます。大きいもので直径が45mのものもあります。よくみていると、少しずつ台座の上を動いており、現在も運用されているのがわかります。

野辺山で一番大きな電波望遠鏡

普段あまり目にすることがない大きな人工建造物をみるとやけに感動します。空を見上げる姿も、けなげに見えます。どことなく、大阪の万博記念公園にある太陽の塔を思い出さずにはいられませんでした。

野辺山散策を終えて、お昼に向かいます。来る途中に見かけたハンバーガー屋さんで一休み。帰りの燃料補給です。

帰りもひたすら漕ぐのみ。来るときとは打って変わって、南アルプスめがけてどんどん下ります。

行きは乗り越えることができた有賀峠ですが、諏訪方面からは急で登るのを断念。岡谷を回り辰野方面から伊那に帰りました。帰着は19時頃で、お決まりの大芝の湯でフィナーレを迎えました。山登り、ライドを頑張った後の温泉やサウナは最高です。

みなさまも、少し足を延ばして走りに行ってみてはいかがでしょうか。

ゴウシ

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