2023年ブログの書き初めは昨年のベストオブ御来光のお話。

南アルプスの天然水の水割りを飲もう!という企画の鳳凰三山3人旅。スタッフゆきこのフィールドレポートです。

絶景の鳳凰三山を歩いてきました

2022.10.19-20の一泊二日。今回は御座石登山口から登り、ドンドコ沢を下って青木鉱泉へ出るルート。私は約15年前に一度歩いているのですがぼんやりとしか覚えてなくてほぼ初見の感動。

紅葉はまさに見頃

登り出しから鳳凰小屋までは紅葉真っ盛り。赤や黄色、橙色は目に優しくてここ何年かで一番いいタイミング。

斜面の向きで紅葉樹、針葉樹と植生が変わるのを楽しみながら進みます。時々登山道が広くなったり平になったりと緩急があるのもありがたい。

苔むした登山道を歩く
いいカメラで撮ってもらって2割り増し

今回のメンバーは「南アルプスと稜線」が好きな3人。ライターの倉石さん、カメラマンの平野さんとわたし。何度か一緒に歩いてお互い装備やペースが把握できているので色々がスムーズ。

鳳凰小屋

コースタイム通りに歩くこと5時間。鳳凰小屋に到着です。まずはテント場の受付を済ませて設営。今回も皆ソロテントなので、食事時に集まりやすいようPAAGOWORKSのニンジャタープ&ネストをチョイス。

テントを張って荷物をデポ

鳳凰小屋がありがたいのは荷物を置いてピークを踏みに行けるところ。1日目はオベリスクが見どころの地蔵岳へ。

まあまあの急登

午後の山らしくガスに追いかけられながら、急な斜面を登っていきます。砂地はサラサラで美しいのですが雪原を歩いているみたいな脚の重さと息切れ…

地蔵岳の山頂に着くころにはガスが上がってきて真っ白

山頂に着いたタイミングで少し青空。伊那方面に伸びる稜線も見えてあの道を歩けば着くのだという話を聞く。気が遠くなりそうだけど、そういう山行もいいなと思う。

地蔵岳のシンボル オベリスク
道は続いているということ

ガスガスの中をテント場まで下山。鳳凰小屋の水場で豊富に湧く南アルプスの天然水をありがたくいただきます。

テント場のすぐそばが水場という最高のロケーション
寒い日のおでんは最高

この日の食事はお酒に合いそうなラインナップ。平野さんが担いで来てくれたおでんのお裾分けをいただき身体はポカポカ。

とはいえ気温がぐんぐん下がる晩秋の山。マルスウイスキーの「白州」と養命酒酒造の「クラフトジン」の水割り飲むぞー!と意気込んできましたが飲んでいたのはほぼお湯割り。まろやかでさっぱりした美味しいお酒が楽しめました。

南アルプスの天然水の水割りセット

寒くなってきたので早々にそれぞれのテントに入って就寝。この時は化繊の寝袋だと不安ありだったので3シーズンのダウンシュラフにカバーを追加。マットはエバニューの薄いマットと迷いましたがBigagnesのエアマットを選択。ぐっと冷え込んだので正解でした。

寝る前に外を覗くと夕方に上がってきたガスも抜けて星空も楽しめました。そうなれば期待が高まるのがご来光!

月と星の夜が明ける

うっすら明るく夜が明ける中、観音岳に向けて出発。タイミングよくテント場の奥の沢で日の出を迎えます。

朝日が昇ります

山で泊まることがそう多くないことに加えて私が雨を呼ぶらしく、お天気に恵まれない山行が多いのでバッチリ晴れるのは珍しかったりするのです…。

世界が色づく瞬間、刻一刻と変化する光と太陽の暖かさを実感するのはとても贅沢な体験。毎日変わらず陽は登り、沈むことを繰り返しているのにそこに身を置くと何度見ても心が震えるものですね。

黄金の朝
美しい稜線

そのうちすっかり朝が来て、空は深い青になってきます。どこまでも見渡せる山頂は登りのしんどさや下りの膝の違和感なんて忘れて何度でも登りたくなる景色でした。

雨登山に慣れすぎて晴れを持て余すひとたち
登った甲斐とはこういうこと

いつまでもここにいたいと思う気持ちもありますが、まあまあの風が吹いてきたので名残惜しくも下山。

テント場に戻り、置いておいた荷物を回収してドンドコ沢から青木鉱泉へ。途中に滝がいくつもあって飽きずに歩けます。

渋い色の山でした

青木鉱泉から、入山した御座石鉱泉までのルートは迂回路を信じて進んでみたものの、ものすごい急斜面を登らされてこの二日間でいちばんの息切れ。

登山道に復帰してからは急登を忘れてしまうほど綺麗な森を歩けて結果オーライ。良いことがあると辛いことは忘れてしまうものですね。まるで人生。

青木鉱泉から御座石までの道
舗装路が地味につらい

装備やペース、元々の山行スタイルが違う3人が目的を同じくして一緒に歩けるというのは良いですね。スローペースの私に付き合ってもらえるのは本当にありがたい。

今回もとても楽しい旅でした。

おまけのパノラマ
いつも素敵な写真をありがとう

今回も写真はカメラマンの平野僚さんに撮っていただきました。
次回の3人旅は「雪の八ヶ岳でテントで寝てみよう」なのですが、ただいま各自の装備を確認中。実現したらまたレポートを書かせいただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。みなさま本年度もよい景色に出会えますように!
ゆきこ

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