寒さのやわらぐ日も出てきました。皆さんは、ライドやハイクお出かけされておりますでしょうか。僕は休日を利用してスノーシューハイクに出かけておりますのでその様子をお届けしたいと思います。

2月後半は寒波の襲来もあり、中央アルプスも雪雲の中に隠れていることが多く、行けるところまで登って帰ってくることが続きました。

2月最後の休日、天気予報は晴れ。前日までは南信方面に自転車で行ってみようかと考えいましたが、朝起きてカーテンを開けると、雲一つなく、木曽駒ケ岳・空木岳もくっきりと見えます。

自宅窓から中央アルプスの展望。これは出掛けずにはいられません。

絶好のチャンスと思い、手早く荷物を準備。この日は、前回7合目で引き返した経ヶ岳という山に行くことに。スノーシューとポールをバックパックに取り付け、これまでの経験から状況に合わせられるよう手袋を数種類。防寒用の厚めのインナーダウンを保険に。そして、下山後温泉に行きたいのでその準備も持って行きます。

スノーシューを履いて雪上を歩くのは運動量が多くかなり暑くなるので、ボトムはドライ系インナーにウィンドシェルパンツで終日行動。上は、ドライ系インナーと、速乾性のある半袖TシャツにメリノウールのロンT、その上にセーターを着用。シェルを着ていたのは、朝の自転車でのアプローチのときと、温泉後の帰りのみでした。

今回は帰りにみはらしの湯に入ろうということで、近くの仲仙寺(ちゅうせんじ)登山口から入山。仲仙寺は、この地にあった霊木に彫られた観音像を本尊として開山。その霊木の破片に写経をし、経塚を作って埋めたということから経ヶ岳の名が付いたそう。

また、仲仙寺は馬の観音様としても親しまれているそうで、大きな絵馬がたくさん奉納されています。農耕馬である馬が家族の一員だった頃は南信各地から、着飾った馬とともに参拝する人々で賑わったそうです。

お寺見物はそこそこにして、ここからは山に入っていきます。

序盤は雪も少なく、夏場の登山道もはっきりとわかります。とはいうものの日影は寒波の影響でしょうか、大きな霜柱が出ていたり、小川も凍ってしまっています。

徐々に高度を上げて、尾根に出てくると登山道も雪に覆われてきます。しかし、前に歩いた人のトレースもはっきりしており、足場も固まっているのでサクサク歩いていくことが出来ます。

夏山と異なり、動物たちのトレースもたくさん見つかります。谷の方から登って登山道を横切り、縦横無尽に足跡が残っています。

以前スノーシューなしでもギリギリ来られた7合目に到着。

7合目でも展望はかなり良いです。

ここから先は、スノーシューが必須になってきます。背負う荷物は軽くなりますが、地形が急になったり、雪が深くなってくると運動量が増えて大汗をかくことになります。前回は気温も低かったので、汗がシェルの内側で氷りつくということも。

夏道は分からなくなりますが、尾根伝いなので迷うこともなさそうです。

展望のよさそうな小ピークが見えてきました。夏に来た時も頂上よりも、道中のほうが景色が良く見えていたと記憶しています。

雪の深い所や斜面の急なところをスノーシューで登るのは大変苦労します。バランスを崩さないようにポールも使うので全身を使いかなりの運動量。夏の登山道はひたすら歩くという感じなので、思考を巡らせながら歩くことが多いのですが、雪山ではその余裕はありません。

一気に視界が開けました。

自分のトレースと、伊那谷、そして南アルプスの大展望です。
御嶽山

秋の「お山へ行こう!」イベント以来の御嶽山もばっちり見えます。日本海側も雲一つなく、県内各地絶好の登山日和のはずです。

家からも見えている木曽駒ケ岳を今回は北側から眺めます。今年の夏は、渓谷沿いから登るルートで行ってみようかな、などと考えています。そして、普段は南アルプスにさえぎられて見られない八ヶ岳も一望できます。

ここをが目的地でも十分最高ですが、これだけのコンディションなので経ヶ岳の頂上を目指します。ここまで、シェルも手袋もなしで快適に歩いて来られました。

景色に目を奪われながら歩いていると、足元に穴があることに気づきました。人や動物の足跡かと思いましたが、よく見ると、雪が谷側に落ちかかって出来た割れ目でした。暖かい日が続くのはありがたいですが、雪が解けてあしもとが不安定になってくることもあります。

また、木の根元には雪が少なく大きな穴のようになっているところも。バックカントリーなどで、出られなくなるというニュースも聞いたことがあります。少し自分を戒めながら慎重に歩いていきます。

頂上までもう少しのところで、夏には木の間からぼんやりとしか見えなかった北アルプスが見えました。雪が積もっているとより鮮明です。右奥には後立山らしき山脈や、松本の平地も良く見えます。

そして頂上に到着。朝10時半ごろにお寺を出発して15時に着いたので、4時間半かかりました。標高約2300mですが風もなく、手袋もシェルも着用せずしばらく快適に過ごせました。夏は木々が生い茂っていたので経ヶ岳の山頂は展望があまりない印象をもっていましたが、積雪で少し視点も高くなるためか予想以上に景色が楽しめました。

正面が経ヶ岳頂上

登りとは異なり、2時間半程度で下山。まだ明るいうちにお寺に戻ってくることができました。お寺の近くから夕日に染まった南アルプスを眺めて、今回の山登りは終了。みはらしの湯で汗を流して帰宅しました。

お寺周辺でも景色はよく、展望台もあるようでした

みなさんも晴れた暖かい日には、ぜひライドやハイクにでかけましょう!

ゴウシ

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