POCタワー
毎週のように”最強寒波”が訪れる日本列島。一体どれが最強なのかもはや信じられなくなっておりますが、日中は日差しがあると春の気配を微かに感じます。心なしか冬眠していたサイクリスト達もちらほらとライドを楽しんでいる姿を見かけるようになった気がします。
さて、暖かい春のシーズンに向けて商品入荷のお知らせでございます。
北欧はスウェーデンのPOCから、ロードやグラベルにぴったりなヘルメット達が入荷してきました。
POCとは??
巷にはデザイン性や軽さ、空力に優れたヘルメットが数多くありますが、POCが第一に考えているのはライダーの安全性。「全力でアスリートを重大事故から守ること」をミッションに掲げ、プロテクションの研究に努めています。スノースポーツ向けの製品も展開しているので馴染みのある方も多いかもしれません。同郷スウェーデンのボルボも安全性の高さで有名ですがお国柄でしょうか…?
安全なのは当たり前として、やはり気になるのはその性能。スタッフ着用モデルはインプレも含め入荷したモデルをご紹介していきます!
VENTRAL
VENTRAL AIR ¥37,400(税込) VENTRAL LITE ¥46,200(税込)
VENTRALはPOCの中ではハイエンドに位置するモデル。
後頭部が切り落とされたような形状になっており、空気がスムーズに後方へ流れていきます。
後ろから見るとスポーツカーのリアバンパーによく付いているディフューザーのようなデザインで車好きとしてはグッとくるものがありますね笑。空気を後方へと流していく形状をしているのと同時にヘルメットの内部も空気が通るので結果として高い空力性能を誇ります。
リアビュー まんまこんな感じ
VENTRALシリーズには主にAIRとLITEの2モデルがあります。
Mips搭載 刃牙でいうとこの消力みたいな 耳がキュッてならない仕様 フィット感良好のアジャストシステム
AIRはMIPSを搭載し安全性と空力を高次元で両立したモデル。頭を360°から包み込むアジャストシステムは快適なフィッテイングをもたらし、フルラッピングされたシェルがヘルメット自体の強度を底上げしています。なんのことやらって方のために噛み砕くと、スチロール剥き出しの部分をポリカーボネートで覆っているので日々の使用における耐久性や万が一クラッシュした際にヘルメットの強度が向上しています!軽くて安全で空力も見た目もいい最高のヘルメットをお求めの方はぜひ。
密度を変えてるそうで アジャスターは潔く紐 AIRと比べると剥き出しの部分が多いです
LITEは名前の通り軽さに振ったモデル。名前だけならLightの方が軽そうな気もしますが、各部を見ていくと軽量化しただけじゃないあたりLITEの方がしっくりくる気がします。シェルに使われいる素材の密度を変えたり、アジャストシステムをワイヤー化したりと元々軽量なVENTRALをさらに軽く仕上げています。AIRと比べると持っただけで違いがわかる程。MIPSは非搭載になりますがそこはPOCなので安全マージンは十分以上に取られている事でしょう。とにかく軽いヘルメットをお求めの方にはぜひチェックしていただきたいモデル。
OMNE
OMNE AIR ¥33,000(税込) OMNE LITE ¥29,700(税込)
OMNEはPOCのミドルレンジを支えるモデル。
ただその実ミドルグレードと侮る事なかれ。デザインからしてVENTRALとは別路線、最近はグラベル系のアドベンチャーモデルや遭難時の捜索に役に立つRECCO® リフレクターを内蔵したモデル、リアライトが内蔵されたモデルなど独自の進化を見せています。
OMNE LITE こちらもリアビュー。白い。 剥き出し
VENTRALほど軽くなくていいから、グラベルや軽いMTBライドまで幅広いシチュエーションで使える汎用性が欲しい!という方にぴったりなのがこのOMNE。またVENTRALよりもシェルの表面積があるのでヘルメットの”構造”としての強さに優れています。
AIRはMIPS搭載 AIRはアジャスターもパッドも快適仕様 LITEのアジャスターは紐です
OMNEもAIRとLITEの2モデルがメイン。それぞれの性格もVENTRAL同様に安全快適装備てんこ盛りのAIR、軽量仕様としてPCシェルの範囲を縮小し通気性も向上したLITEといった立ち位置。ロードメインならLITE、オフロードも走りたいならAIRが調子良さそうです。OMNEはAIR,LITEともS,Mそれぞれ入荷しているのでPOCのサイズ感を確かめたい方は売れてしまう前にお早めに被りにきてください!
おまけ~VENTRAL AIRを使ってはや1年~
VENTRAL AIR 露出が多くてもPOCを被っていたらOK
ちなみに僕が使っているのはVENTRAL AIR MIPSです。まず被って一番に感じるのが空気の抜けの良さ。重量が軽いのはもちろん空気がヘルメットの中をこれでもかというほど通っていくのが分かり、頭が後方に引っ張られる感覚が少ないように思いました。これまで他社のエアロ系や軽量モデルも使用してきましたが、POCの空力の良さは頭ひとつ抜けている印象。少し肌寒いシーズンだとキャップがないと寒いくらいです笑
GRINDURO JAPANにて 一日中着用していても快適でしたよ
これまでピストクリテ、シクロクロス、グラベルレース等様々な場面で使用してきましたが、忖度無しでストレスに感じている部分が見当たりません。ピストクリテに至っては落車も何度かしていますが、受け身が上手いのか大きな怪我もなく元気に過ごしています。「自分はPOCを被っているんだ」という安心感がライドに余裕を与えてくれているような気がしますね!
僕が使っているVENTRAL AIR Mサイズはご希望があればご試着、ご試乗用にお貸しできます。このブログを最後までお読みのあなたがもし頭のサイズがやや大きめで実際の使用感が気になっている…のであれば寺尾は喜んでご準備いたします。お電話でもメールでも直接店頭でも何でも構いませんのでご連絡いただけたらと思います!