ここ数日は陽気が続き、なんだか春めいている伊那谷。
今年はどこを走ろうかな~、どこを歩こうかな~と想像がふくらみます。
そんな中、新年一発目オーバーホールをご依頼頂きました。
長年、倉庫で保管してきたバイクを再び乗れるようにとのご要望。
ミヤタ自転車 RIDGE RUNNER(リッジランナー)
これはなかなかですね、、色あせた写真を見ているよう思えてしまうほど。
一目見ただけで、時の流れを感じます。
変速機・ギアまわりは果たして使えるでしょうか
大まかに汚れを落としてピットイン。
屋内保管のおかげか、サビや固着はなくパーツは順調に外れていきます。
フォークのよごれは手ごわそうです。びっちりとこびり付いてしまっています。
ディレーラーは複雑な形状のため、外せるパーツは外しながら、いろんな角度からブラシやウエスを差し込み汚れを落としていきます。スプロケットも摩耗は少なく、まだまだ使えそうです。
ほこりのかぶったフレームの磨き上げ。本来は艶消し塗装のため、コンパウンドを使うと別の雰囲気になってしまいます。
根気よく拭きふきし、劣化したチェーンガードの粘着剤もドライヤーで温めながら丁寧に剥がしました。
フォークにもホコリがこびり付いていましたが、ここまできれいに。
鮮やかな蛍光色が蘇りました。
ヘッドセットのベアリングも洗浄しグリスアップしなおして装着。
パープルと蛍光イエローの組み合わせがOLD MTBらしいカラーリングです。
今回はリムを取寄せて新しいホイールを組みました。
磨き終えたスプロケットを取り付け、
スプロケットのがたつきはスペーサーを入れて調整
ブレーキキャリパーとレバーは新品に交換。カンチブレーキからVブレーキに変更しました。
BBも分解して洗浄。しっかりとグリスを入れ直しスルスルに。
玉当たりを入念に調整
綺麗になったパーツを組付けていきます。
完成形が見えてくると、こちらもテンションが上がってきます。
そして、
できあがりました!
作業前後を見比べてみましょう。
別物に見えてしまうほどに仕上げることができました。

ハンドルバーもオリジナルを再装着
細部も見ていきましょう。
金属パーツの汚れやサビも落ち、本来の輝きを取り戻しました。チェーンは新品に交換。
劣化しべとついていたグリップは、WTB ORIGINAL TRAIL GRIPに交換。
ベーシックな形状で、OLD MTBの雰囲気をしっかり演出してくれます。
DIATECH MX2ブレーキレバー
ブレーキ周りは全て新品に。これで安心して乗ることが出来ますね。
シフターはオリジナルのパーツを使うことが出来ました。
古くなったグリスによって動きが悪く難儀しましたが、洗浄を繰り返し再び使えるようになりました。
SCHWALBE RAPID ROBタイヤ
SHIMANOハブ+grungeリムで価格を抑えた構成に
ビフォーアフターを眺めているだけで目の保養になりますね。
雰囲気バッチリで、伊那の自然の中を駆け抜けてくれることでしょう!
しっかりメンテナンスをすれば、長年眠っていたバイクも再び蘇らせることができます。
カスタム等も合わせてご案内させて頂きますので、ぜひCLAMPのオーバーホールをご検討ください!
ゴウシ