今年は会場を変え群馬水上へ

昨年は白馬で開催されたGRINDURO! JAPAN
今年度は会場が変わり群馬県は水上にて開催されました。

正直なところ運営とローカルの連携不足や計測システムの不具合で勿体なさも多少なりに感じた白馬大会。今年はどんなものか楽しみ半分不安半分で走ってきましたよ。

レースのフォーマットはレースの運営やブース、パーティー会場となっているGRINDURO VILLAGEを発着点とし前半と後半の2つのコースに分かれているというもの。それぞれ2つずつ計測区間が設けられており区間タイムの合計が一番早かった選手が優勝です。これは去年と全く同じなのでGRINDURO!自体がこのフォーマットで運営されているようですね。

使用したバイクはSALSA WARBIRD。こちらも去年に引き続いての登場です。機材面ではタイヤが47→40Cに。ブレーキもTRPの機械式からGRXの油圧に載せ替えております。

ヘルメットはPOC VENTRAL AIR。ロードにグラベルにピストと使っているモデル。キノコっぽいシルエットは好みが分かれそうですが、オフロードも走る僕にとって耳周りや後頭部まで保護してくれるデザインはやっぱり安心感があります。

シューズはこの日がシェイクダウンになったQUOC ESCAPE Off-Road。CLAMPでもじわじわシェアを広げているシューズブランド。性能一辺倒ではなく履き心地やデザインにも力を入れており、GRINDURO!のようなガチさとユルさが両方求められるイベントにはピッタリでは無いでしょうか。レーシーに振りすぎないデザインで普段ジャージで走らないライダーにもおすすめですよ!

さて、早速どんな様子だったか昨年の様子と比べながらお届けしようと思います!

受付

昨年は長蛇の列ができていたレジストレーション。今年はちゃんと日本語も通じるし参加者も減ったようで非常にスムーズでした。受付を済ませるとトーストにベーコン&目玉焼きという理想的なメニューが用意されていました。外のテラスで景色を眺めならがいただくモーニングは今年の運営は違うぞ!と感じさせるに十分すぎました。最高です。

いざスタートゲートへ

会場から程近いキャンプ場が今回のスタート地点。参加者は一同に集まりみんなでスタートします。昨年はカテゴリ別の出走でしたが今年はみんな一斉にスタート。先導のスタッフさんもいた為先頭集団がロードレースばりに高速巡行でかっ飛んでいく様子はなく平和な幕開けとなりました。

Stage1 グラベルってなんだっけ?ガレ場無限地獄編

スタートから20kmほど進むとお待ちかね1つ目の計測区間。軽トラ1台が通れるくらいのダブルトラックを4kmほど登っていきます。斜度がそこそこあるのと前日夜に降った雨のおかげで路面はなかなかにスリッピー。おまけに拳大の石もゴロゴロしており40cのタイヤではちょっと厳しかったというのが正直なところ。エアも少し入れすぎていたので途中で無念の降車をしてしまいました。タイヤもギア比もグラベルバイクよりMTBの方がマッチしていたかも。

SS2 遭 難

SS2もプロフィール的にはひたすら上るという面ではSS1と同様。ただちょっと等高線の感覚が狭かったり下りもあるのがちょっとした違い。SS2の前ではエイドもありしっかり休んでエネルギーと気合いを補充しスタートします。


このSS2で今回のハイライトとも言える最大の失敗を犯します。そう、コースアウトからの道を逸れたまま標高差で130mほど間違った道を降ってしまいました。途中木道があったり階段があったり倒木があったり斜度もMTBパークの中上級クラスのセクションがあったりおかしいな?と思ったもののGRINDURO!ならやりかねんなとそのまま突き進んでしまったのである。降った先で同じく迷っているライダーがいたので一緒に地図を確認、仲良くバイクを担いで30分ほどタイムロスを喫しました。

本当は分岐で左に進まなければいけない所を猪突猛進。コーステープがちょろっと貼ってあったもののダブルトラックがいきなりシングルトラックの登山道になる訳がないと思い直進を選んでしまいました。アドベンチャー要素のあるライドをする際にはナビゲーション機能の充実したGPSサイコンが必須だなぁと感じました。

ちなみにSS2計測区間中の平均心拍は190越え。脚は弱っていても心肺機能はまだまだ貯金がありそうです。

昼食 山盛りダルカレー

命からがらGRINDURO VILLAGEに戻ると昼食の用意が済んでいました。今年のメニューは豆を使ったカレー。疲れた胃腸に植物系タンパク質がやさしく朝に引き続いて最高でした。ただ優しくなかったのはそのボリューム。ルーの下にもライスがぎっしりで脳が満腹を感じる前に流し込みました。味は最高に美味しくカレー作りを趣味とする僕にとって勉強にもなる体験でした。

Stage3 重馬場ゲレンデ直登

レースはいよいよ後半戦。前半最後のやらかしで上位を狙うのは絶望的な状況でしたが、せっかく来たので最後まで走り切ろうとペダルを回します。SS3までのアプローチは河岸をゆるーく登る地味に消耗するいやらしいルート。計測地点に着く頃にはもう脚が売り切れです。SS3は1km200mUPの登り。さて問題。1kmで200m登るようなコースはどんなでしょう?答えはスキー場のゲレンデをひたすら登るでした。雨で濡れた芝も相まって踏めども踏めどもゴールしない。そしてギアも足りない。僕のフロントダブルGRXはフロント31t x リア34tのギア比0.91ですが全くもって足りず、こんなに長い1kmは生まれて初めてでした。いやしんどかった。

Stage4 ご褒美フロートレイル

登ってばかりの1日でしたが、最後はご褒美のショートダウンヒル。ドロッパーを忘れたのでサドルを下げて気合い十分で挑みました。フロートレイルとの噂でしたが実際は普通のトレイル。フラットコーナーや180ターンがあったりしてなかなかテクニカルで面白かったです。もう少し長かったら巻き返せたんだけどなぁ!

帰り道はレース中に出会った皆様と快速トレインで。アプローチでこんなに登らされてたのかと驚愕しながら気持ちよくオンロードを流して帰還しました。多分ロードバイクで走ったらめちゃくちゃ気持ちいい道です。

総括

ここ最近忙しくOMM BIKEからほとんど乗れないまま迎えたGRINDURO!でしたが、終わってみれば楽しかった記憶しか無いのが自転車の良く無いところ。会場もコンパクトにまとまっていてイベント感は高まっていた気がします。昨年は八方のスキージャンプ台というランドマークはあったもののブースが横一列に並んでいるだけで祭りの出店感が拭えずパーティー感が希薄でしたが、今年はその点他のライダーとの一体感があり楽しかったです。

運営のは大満足だったけどコースは?というと、白馬には敵わないなというのが正直なところ。コース自体の走りごたえは脚が売り切れるほど満足でしたが、ふと止まった時に見えてくる景色がやっぱり少しだけ物足りない。紅葉の時期に被れば印象が変わるかもしれませんが、改めて白馬、いや長野のポテンシャルの高さを思い知りました。

バイクのセットアップも似たようなコースを走るOMMでは40Cで十分でしたがタイム計測で飛ばすとなるともう少しエアボリュームが欲しかったところ。長い距離を疲れずに走るOMMと短い距離を疲れにいくGRINDURO!では機材の考え方も変えなければいけなかったかも。白馬で大丈夫だったから他でも大丈夫だろうという謎の慢心もありました。登り下りの斜度やコースの荒れ具合的にもXC系のMTBが今回の最適解だった気がします。そもそももう少し早くコースを教えてくれたら色々考えられるんだけどな!

去年、今年と2回のGRINDURO!を経験してだいぶノウハウは溜まってきたので、来年は表彰台狙ってバイクも脚も仕上げていこうと思います。出場検討されている方、いろいろお伝えできる事が増えてきたのでお気軽にご相談いただけたらと思います!

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