【BIKE FIT】正しいポジションでペダリングが変わる!

こんにちは。CLAMP伊那 メカニックの丸山です。
今年は雪も多くなかなか外でライドできない日々が続いてますね。
本格的なシーズンインの前に「BIKE FIT」のプログラムでバイクのポジションを見直してみませんか?
無理なく、効率よくペダリングができるようにフィッティングします!

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フィッテイングの重要性
バイクを選ぶ際にはシートの高さ、ハンドルまでの距離、バイクのサイズと身体の大きさのバランス。それらを総合的に判断をしてサイズを選ぶ必要があり、サイズが合っていないと扱いづらさを感じたり、怪我などの故障につながる場合もあります。

快適に長く自転車を楽しむために、正しいサイズ選びはとても重要です。

また、ビンディングペダルを使用されている方はクリート金具の取り付け位置をきちんと合わせないと膝を痛めることが多く、バイクに乗ること自体が苦痛となることも少なくありません。

「乗った感じかなんだかしっくりこない」「自分のバイクのサイズが合っているかが不安」「長距離のライドで膝が痛い」などのお悩みはより精度の高いフィッティングで解決できるかもしれません。

BIKE FITとは
当店で行うフィッテイングはBIKE FITのプログラムを採用しております。
このプログラムは膝の動きに注目をして、ペダリング中に膝が無理なく真っ直ぐ動くようにシートの高さ、前後位置、クリート金具の取り付け位置を調整していきます。
無理なく効率的にペダリングができるように調整をすることで怪我のリスクが減り、快適にライドできるようになります。

フィッティングのプログラムは大きく分けて2つ。レーザーを使用せず目視で行うベーシックプランと、より精度の高いレーザーを使用したフルフィッティングがあります。ご予算とお悩みの内容に合わせてご提案しています。

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では、実際にどういった調整を行うのか?
今回は当店でも一番お問い合わせの多い、レーザーを使用した下半身フィッティングの内容をご紹介します。

【1】ヒアリング
フィッティングをご依頼の方の多くは痛みやお悩みがあることが多いので、まずはヒアリングからスタート。
普段の乗り方をお聞きしながら、タイムの短縮や出力の向上などご自身の課題や目標がある場合はその内容もお聞きしています。

【2】現状のペダリングチェック
まずは現在のポジションでペダリング。腰のブレ、踵のあおり、膝の動きを動画で撮影して記録します。

痛みがある個所やお悩みをヒアリングの後、現状のポジションを確認

【3】シートの調整(高さ・前後)
シートの高さが適正か専用のゴニオメーターを使用してチェック。シート高を調整。続けてシート前後位置も合わせていきます。

専用の機材を使って正確に高さを出していきます
高さだけでなく前後位置も重要です

【4】膝の動きに合わせたクリート金具の位置調整
はじめにクリート金具の前後位置をレーザーを使用してミリ単位で調整。

レーザーを使うことでミリ単位の調整が可能

この時シートの高さ、シート前後位置、クリート金具の前後位置が骨盤のゆがみ等で左右差が出ることも多く、それらも考慮してフィッターがバランスを取ります。
足の長さの左右差が5㎜以上ある場合にはクリート金具の下にレッグレングスシムを入れて左右差を調整することもあります。

調整とペダリングを繰り返してポジションを出していきます

前後調整の後は膝の動きを調整していきます。つま先、膝にマーキングをしてレーザーでペダリング中の膝の動きを可視化して修正箇所を確認。
レーザーでみると膝が内側に入り込むのか、外側に逃げるのかわかるので、クリート金具の左右を調整、内側に寄せるのか、外側へ広げるのか、調整してペダリングしてを繰り返していきます。

クリートの取り付け位置でペダリングが大きく変わります

【5】クリート金具のカント(傾き)調整
クリート金具の左右調整で膝の動きが改善されることもありますが、さらに改善するために足の裏の角度を計測して、必要であればクリートウエッジと呼ばれる角度調整用シムを追加していきます。

足裏の角度の計測をしてさらに細かい調整を重ねます
角度調整のためのクリートウエッジ


【6】クリートローテーションの調整
膝の動きが真っ直ぐに改善されたのが確認されたら最後にクリートローテーション(つま先の向き)を調整します。
つま先をペダリング時に無理のない自然な方向に調整することで、膝へのねじれ動作を軽減していきます。

足を固定する分つま先の向きで膝への負担が変わります

【8】フィッティング後のペダリングフォームチェック
すべてのフィッテイングが終了したところで、ペダリングフォームを動画で撮影。初めに撮影した元のポジションの動画と比較しながら変化をお客様と一緒に確認します。

どの個所をどれだけ変更をしたか、調整シム、パーツをどこに取り付けたかを専用のカルテに記載したものをお渡ししてフィッティングプログラム終了です。

フルフィッティングはこちらにハンドル周りのポジション調整が加わります。ハンドルまでの距離や姿勢を下半身でも使用したゴニオメーターで計測して、ステムの長さをミリ単位で調整できる専用の機材を使用しながらよりフィットするポジションをご提案。レバーの位置や角度の調整をしてから【8】の動画撮影となります。

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フィッテング料金
フィッティング料金はレーザーを使用しないベーシックなプランで¥3,300~、レーザーを使用したフルフィッティングで¥22,000~、下半身のみのフィッティングは¥16,500~となります。(パーツ代別途)
所要時間はプランによって40分から3時間と異なります。

予約制でご案内をしていますので、ご興味のある方はお電話またはご来店時にご相談ください。

※今回ご紹介したのはLOOKのKEOクリートですが、シマノSPD-SL、WAHOO等のロード用ペダル、ロード以外にもシマノSPDといったMTB用ペダルにも対応致します。

BIKE FITを受けられたお客様の声
ペダリングが以前より楽になった。
・膝の痛みがありロングライドはあきらめていたけれど、フィッティング後は痛みが無くなってロングライドに挑戦できるようになった。
・腰の痛みに悩まされてロードバイクを敬遠していたが、痛みが出にくくなったので乗る機会が増えた。
・ペダリングが変わって坂道でのスピードが上がった。

個人の感想ではありますが、痛みがなくなったとお聞きするのはフィッター冥利に尽きる瞬間です。楽しく自転車に乗っていただけるようサポートさせていただきます!

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長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

CLAMP 伊那店 丸山

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