こんにちは!なつきです。
8月も中盤に差し掛かって、信州は早くも夏が終わりそう。
寒がりの私は早速お腹を冷やしてしまいグデグデな毎日を過ごしています。
皆さんは体調など崩されていないですか?
グダグダな体調を言い訳に、つい怠けてしまいブログを書く手が止まっていましたが、気を取り直してオーバーホール奮闘記の後編を元気いっぱいお届けしていきたいと思います!!
それではどうぞ
↓前回までのお話
前回車体やパーツを言われるがままにバラし、自分では何がどうなっているのか少し分からなくなりながらもクリーンアップを終えたサバ缶号。
ここからはいよいよ組み付けの作業に入っていきます!
まずは前回の最後にバラバラにしていたホイールのハブ。
各パーツにグリスを塗りながら組み立ていきます。少なすぎるとゴリ感やパーツの消耗に繋がると聞いたのでビビリな私は念入りにたっぷりとグリスアップ。
これだけ塗って置いたら大丈夫だろうと思っていたら、兵藤くんから「塗りすぎなので拭きとてください」とピシャリ。
薄すぎず、厚すぎず、絶妙な加減でグリスを塗るのが大切なんですね。何事も加減が大事。反省。
クリーンアップの作業でだいぶメンタルが鍛えられた私は、投げ出したい気持ちをぐっと堪えてハブを再度分解。
余分なグリスを拭き取って(無駄にしてごめんなさい)もう一度組み直していきます。
そしてハブの組み付けの最終作業、私の恐れていた玉あたりの調整です。
「こうやってこうやって、最後ネジを締めたらまた具合が変わるのでできるまで頑張ってください」
相変わらず淡白な兵藤君の説明を受けていざ玉あたり調整の海へ。
なんとまさかのリアの調整が一発で決まりました。びっくり!こんな才能が私にあったとは。
意気揚々とフロントの調整に取り掛かります。が、今度は中々しっくりこない。
才能だと思ったのはただのビギナーズラックに過ぎず、この日はしっかりベアリングと戦いました。
そしていよいよ車体を組み上げる段階に突入です。
シートポストとサドルを取り付け、ヘッドパーツの向きや順番に気をつけながらフォークを差し、ハンドルを取り付け。フォークを固定するときはうっかり手を放して落とさないように注意です。続いてブレーキ、ディレイラー、クランクとどんどんパーツをつけていきます。
この段階では調整などは気にしなくていいので、しっかりネジを締める事のみに気をつけてサクサク進められました。
続いてチェーンの取り付け。ここからはちょっと緊張感が出てきます。
今回はオーバーホールに合わせてチェーンを新調したので、チェーンの長さを測ってカットする工程を行います。
コンポーネントによって基準が異なりますが、今回は写真のように前後の一番大きいギアにチェーンをかけ、重なり合う部分から+2コマ先でカット。私はチェーンの接続にミッシングリンクを使用しているので、リンクの分を更にもう1コマカットしました。
ここからは組み付けの核心部分。シフト&ブレーキのワイヤー(ケーブル)を通していきます!!
皆さんご存知かと思いますが、自転車のワイヤーは内側の金属線(インナー)と外側のカバー(アウター)に分かれています。
まずインナーを通し、そのあとアウターを被せて長さを調整していくのですが、これがなかなか奥深い。
ただ繋がっていれば良いというのではなく、いかにミニマルに、かつスムーズな操作ができて見た目も格好良くまとめるか。メカニックの経験とセンスがモノを言います。
左右のバランスやハンドルから出てくる位置、アウターに入っているロゴの向きなど、普段あまり気にせず乗ってしまっていましたが、こんなところにもメカニックの拘りが詰まっているんですね。
これはワイヤーに限らず全てのパーツに言えることで、メカニックさん毎にそのルールも違う。
今まであのメカニックさんはどうとかこうとか、あまりわかっていませんでしたがとても勉強になりました。
今回はサバ缶号のカラーに合わせてシルバーのアウターをチョイス。めちゃめちゃ可愛い!!!
確認をしながら慎重に長さを決めます 特にリアのシフトが可愛い
シフトの調整はさすがに難しい(後々聞いたら調整自体がというより、説明するのがという意味だったらしい)ということで、どうぞどうぞと兵藤くんにお任せ。
見ていてもよく分からないスピードであっという間に仕上げてくれました。
自転車の格好良さが決まる最後の工程は別の日に落ち着いてやろうということで、夜も遅くなってしまっていたこの日はここまで。
そして最終日。最後の工程とは、そう。バーテープ!!
私のサバ缶号はタイヤがサバの身、フレームはパッケージ、ハンドルやブレーキは缶をイメージして組んでいるので、今回も拘りの缶色(シルバー)バーテープ を取り寄せました。
バーテープの巻き方にもメカニックのセンスと技術が詰まっていて、ロゴの見せ方、巻きの重なりや締め付け具合など気を付けることがたくさん。
実はデザイナーの端くれでもある私の、意地とプライドにかけた戦いが始まります。
片方の手でテンションをかけながら もう片方の手で微調整
何度も何度も納得がいくまで巻き直し、最後にこちらも拘りの酒蓋をエンドキャップにセットして…
ついについに完成しました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!🐟
営業後の時間でちまちま進めていたのもありますが、手際が悪く進んでは戻るを繰り返してここまで約一ヶ月。
季節も変われば髪の毛の色も変わる。
とても長い道のりでしたが、メカニックのスタッフが普段どんなことをしているのか、そもそも自転車はどのような構成になっているのか、改めて知ることができたので挑戦してみて本当に良かったです。
何よりサバ缶号への愛着が増して、今まで以上に大切に乗ろうと思えたのが本当に良かった。大満足。
そうして私はより一層可愛さの増したサバ缶号に跨って、早速次の日スタッフのみんなとサイクリングに出かけるのですが、サイクリングについてのお話はまた今度。別のスタッフのブログにて。
そんな訳で甘ったれサイクリストがちょっとだけ成長した奮闘記はこれにておしまい。
最後までお付き合いいただきありがとうございました◎
なつき
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